塗り替えの目安(外壁)
外壁塗装の必要性
建物の外壁が劣化する要因は様々ですが、家の寿命を縮める大きな原因は、雨、水、湿気です。建物の外壁には、主にモルタル、コンクリート、サイディングなどの素材が使われていますが、これらは水に弱く、塗料で防水保護をしないとサビや腐食などを起こし建物自体の寿命を大きく縮めてしまいます。しかし、外壁は日々雨や風、紫外線などにさらされるため、長い間放置しておくと、この塗装膜がはがれたり、劣化したりしてしまいます。そうなると、雨や湿気が内部に入り込み壁材や基盤の腐食へと進行します。色あせやヒビはもちろん、汚れやサビ、カビや藻が発生するのも本来これらを寄せ付けないようにする塗装膜が劣化していることを示すものです。
このように、水が建物を劣化させる最大の要因であるため、屋根や外壁などの雨で濡れる場所が一番に傷んでいきます。建物の寿命を延ばすためには、定期的な外壁塗装などで外部の防水効果を高めて、内部への雨や湿気の浸入を防がなくてはならないのです。色あせて汚れた外壁は大変みすぼらしいものです。外壁塗装を行うことで、新築と同じような建物の美観を維持することができ、建物の資産価値を高めることにもつながります。
外壁塗装の必要性
外壁に下記のような劣化現象が見られる場合は、外壁の塗り替え時期であると言えます。

塗膜の表面が、手でなでると黒板に用いるチョークの粉のようなものが付く現象。
塗膜の保護機能がなくなっている状態。
外壁塗装工事の流れ
外壁塗装工事の流れ
一般的な外壁塗装工事の作業工程は以下の通りです。
足場架設
外壁塗装をするための足場架設を行います。このとき周囲に塗料などが飛び散らないように飛散防止ネットなどが張られます。
塗り替えの目安(屋根)
屋根塗装の必要性と注意点
屋根は建物の中で紫外線や雨風の影響を最も受ける場所です。例えばトタン等の金属製の屋根は、日中の高温で伸縮します。塗装の膜が活きているうちは問題ありませんが、5年以上経過すると塗装膜が枯れて来るので鉄板の伸縮に追従出来なくなり塗装膜が割れ始めて塗膜剥離が発生します。このまま放置するとサビが発生し腐食していってしまうのです。 定期的に屋根塗装を行うことで、塗膜剥離などの発生を防ぎ、屋根の耐久性も維持することが出来ます。
屋根塗装を行うことによって美観的にも綺麗な屋根になるというメリットもありますが、外壁塗装工事等を行う際に、傷んでいない屋根を美観優先で一緒に塗装してしまうことがないよう注意して下さい。塗装工事での美観は副産物的なものであり、本来の目的は建物の寿命を延ばすことにあります。過度な塗装替えは無駄に塗膜を厚くしてしまい塗膜剥離を起こしやすくしてしまいます。汚れ程度での屋根塗装は望ましいとは言えません。外壁塗装工事のついでに屋根塗装もと考えている方は、塗装業者とよく相談した上で決定するようにして下さい。
塗り替え時期の目安
屋根に下記の様な症状が見られたら、塗り替え時期の目安と言えます。

屋根材の塗膜が紫外線と水により加水分解した状態をチョーキングと言います。
金属系屋根材に生じ易いのが特徴です。
チョーキングが発生した時点での塗り替え工事が一番ベストです。
屋根塗装工事の流れ
屋根塗装工事の流れ
屋根塗装は、下地処理の良し悪しで品質が決まると言っても過言ではありません。下地処理をきちんとしないと、短期間で塗装が剥げる場合もあります。また、塗料本来の機能を充分に発揮させるためにも、下地処理は大切です。屋根塗装業者を選ぶ際には、下地処理をきちんとしてくれるかどうかもポイントになります。
屋根材の種類によって異なりますが、一般的な屋根塗装の施工手順は下記の通りです。
足場仮設・養生
安全に作業が出来るように、しっかりとした足場を組みます。その周りには、飛散防止のネットを張ります。
塗料の種類
塗料の種類
外壁塗装に使用する塗料には各塗料メーカー毎に多くの商品があり、また年々新しい塗料が商品化されています。そのほとんどの塗料は下表のように大きく分類する事が出来ます。
※耐用年数は、直射日光、排気ガス、湿気、下地処理の優劣などの状況により変動します。
外壁塗装の塗料は、主に水性系、溶剤系、弱溶剤系などに分けられ、さらに弾性塗料、硬質塗料など、実に多くの種類がありますが、近年では、臭いの少ない水性系塗料が主流となっています。
外 壁塗装を行うにあたって、長い周期で考えた場合、耐用年数の長い塗料を選んだ方が、塗替えコストを抑える事ができます。例えばフッ素塗料とアクリル塗料の期待耐用年数を比較した場合、フッ素はアクリルのおよそ3倍の耐用年数がある事になりますが、塗り替え費用までが3倍になると言うわけではありません。外壁塗装の回数が多くなるほど、毎回仮設足場や施工費、その他塗料の質とは関係のない費用がかかりますので、費用の効率は悪くなると言えます。 20年後、30年後と、長期的な塗り替え回数を考慮した場合、長寿命な塗料を選んだ方が経済的であると言う事ができます。
付加的な機能を持つ塗料
外壁塗装の目的でもある保護するという役割に加え、プラスαの機能を持つ塗料があります。セルフクリーニング効果のある光触媒塗料やナノテク塗料、多様なテクスチャを表現できる意匠性の高い塗料、省エネ効果のある遮熱系塗料など、その機能は様々です。
原料に使われている酸化チタンが紫外線に接触することで、汚染物質が分解され、超親水により水が汚れの下に入り込み、汚染物質を洗い流す効果がある。外壁塗装に光触媒塗料を使用した場合、太陽光と雨水の力で外壁を洗浄してくれるセルフクリーニング効果が得られる。
外壁塗装の工法
外壁塗装の工法
外壁塗装工事の工法として、大きく分けると吹付け工法、ローラー工法、特殊工法に分けられます。それぞれの工法により、模様が違ってきます。

主に新築の外壁塗装工事に使われます。塗料をエアガンで飛ばし、砂状模様(リシン)やスタッコ模様、ボンタイル模様を演出します。リフォームには、塗料の飛散などの問題があるため、新たに模様をつける場合にのみ使われることが多くなっています。










